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NEWS:2月24日かざぐるまをつくるワークショップ開催

工作をしながらの午後のコーヒーはいかがですか?3月10日に開催される「かざぐるまデモ – 核の鎖を断ち切ろう! -」で配るかざぐるまをみんなでつくります。お子さまコーナーもありますので、ぜひご家族やご友人をお誘いあわせの上、足をお運びください。

日時:2月24日 
13時から17時
 場所:Wolf Kino Studio, Wildenbruchstr.5, 12045, Berlin
 ※会場のWolf Kino StudioはWolf Kinoとは別の建物です。入り口はKinoの右隣にあります。


世の中ざわざわしていてよくわからないことが多すぎる、と不安を抱えて過ごしている方も、お茶を飲みながら気軽にああだこうだとお話ししましょう。ご希望の方には、今さら誰かに聞きづらい、在外選挙権(ドイツに居ながら日本の選挙に参加できる制度)についてやさしく説明してあるリーフレットと申請書を配布いたします!申請は実は選挙のない今がチャンス、、、!

★会場でも用意がありますが、針金を切ったり曲げたりするペンチ、はさみや千枚通しをお持ちの方がいましたら、ご持参いただけるとうれしいです。

Was ist die Kazaguruma DEMO?
かざぐるまデモって?

 Kazaguruma Demo
 zum 7.Jahrestag von FUKUSHIMA
 Sa.10.3.2018
 ab 13:00Uhr
 Treffpunkt:Brandenburger Tor-Pariser Platz, Berlin

 www.kazagurumademo.de

今年は5年目のワークショップ。毎年、老若男女問わずベルリン在住のみなさんがお手伝いしてくださいます。これまでの模様は私たちの過去のブログでご覧になることができます。

 ・2017年度 http://snbblog.sundayresearch.eu/?p=3567
 ・2016年度 http://snbblog.sundayresearch.eu/?p=2840
 ・2015年度 http://snbblog.sundayresearch.eu/?p=1602
 ・2014年度 http://snbblog.sundayresearch.eu/?p=765

福島から 6 年かざぐるまデモ 2017 in Berlin-原発のない未来を!

2017年3月11日、福島第一原子力発電所の事故から6年目のこの日、私たちSayonara Nukes Berlinは、在独団体のAnti Atom BerlinNaturfreundeと共同で、今年もまた希望の象徴であるかざぐるまを手に、福島帰還政策の廃止や賠償金の継続を訴え、世界中の脱原発と自然エネルギーへの転換を求めてかざぐるまデモを行った。

ⒸTsukasa Yajima

集合時間を前にジャンダルメンマルクトでは、ベルリンに在住するアーティスト松崎大地さんのライブペインティングと小野史敬さんのパーカッションのパフォーマンスも。

 

NaturFreundeのウヴェ・ヒクシュ(Uwe Hiksch)さんによるはじまりの挨拶。ⒸTsukasa Yajima
福島第一原子力発電所事故被害者の武藤類子さんから欧州に寄せられた手紙で福島の近況を読み上げるSayonara Nukes Berlinの梶川ゆう。 ⒸTsukasa Yajima

この日のスピーチのいずれもが素晴らしいものであったので、その一部を和訳で紹介したい。

 

 

 

Ruiko Muto

福島第一原子力発電所事故被害者で三春町在住の武藤類子さんは、欧州に宛てて書かれた手紙の中で、福島県の原発事故は今も収束してはいないこと、事故のために人生を大きく変えられてしまった避難者たちが国と福島県の帰還政策によって住宅無償提供の打ち切りを強行されていること、刻一刻と避難指示が解除されていく地域には除染廃棄物が山積みされ、減容化のための焼却炉が作られていることなどを伝えた。

武藤類子さんのスピーチ和訳

ゴアレーベンからかざぐるまデモにかけつけてくれたElisabeth Hafner-Reckersさん             ⒸTsukasa Yajima

ゴアレーベンの市民グループ環境保護 Lüchow-Dannenbergの副理事長であるエリザベス・ハフナー・レッカース(Elisabeth Hafner-Reckers)さんは、私たちは福島の事故のもたらした出来事から警告を得て目を覚まし、起こりうる災難をどうしたらいいのか考えていくことができること、世界中のたくさんの人たちと一緒になって、エネルギーを産むほかの方法を取り、ライフクオリティーの高い(経済)成長を要求していくだけの心の準備のある現実主義者であると述べた。

Elisabeth Hafner-Reckers さんのスピーチ和訳

放射線テレックス(放射能、放射線および健康に関する 独立情報誌)発行者Thomas Derseeさん     ⒸTsukasa Yajima

放射線テレックスの発行者であるトーマス・デアゼー(Thomas Dersee)さんはたびたび訪れる福島で、事故後のがれきや除染などによって出る廃棄物の黒い袋が山積みになっている様子と、2016年6月末には日本の環境省が汚染土の再利用を許可しており、これらが道路や堤防作りなどの公共工事の基礎に使われることになってしまっていること、ドイツでも廃炉となった原発から解体されて出てくる放射性廃棄物のほとんどが、再利用されるか一般の家庭から出されるごみと一緒にゴミ捨て場に廃棄されていると話してくれた。

Thomas Derseeさんのスピーチ和訳

Greenpeace Energyの風力発電がかざぐるまのイメージにぴったりであると、昨年から私たちの活動を支援してくれている。広報担当のChristoph Raschさん    ⒸTsukasa Yajima

Greenpeace Energyの広報担当者であるクリストフ・ラシュ(Christoph Rasch)さんは、自然環境的にも、経済的にも、倫理的にも原子力発電にはもはや破綻が来ているにもかかわらず、我々の近隣諸国は原発ロビーのプレッシャーに屈服し、欧州諸国でまたも原発の新設が計画され欧州委員会によって許可が与えられることとなっている現実と、消費者として私たちが取り組むべきことを訴えた。

Christoph Raschさんのスピーチ

 

 

Mad World Danceとして風刺パフォーマンスを見せるベルリン在住のダンサーたち                                  ⒸTsukasa Yajima

デモ行進を終え、到着地のブランデンブルグ門前では、今年もダンサーで振付師である、BodypoetことKazuma Glen Motomura率いるMad World Dance が原発に物言えぬ市民たちをテーマに風刺パフォーマンスを見せてくれた。

 

今年も木内みどりさんから贈られた”福島を忘れないで”のバナーが思いを一つにベルリンの中心地を行進した。ⒸTsukasa Yajima

好天に恵まれるも参加者は例年より少なく、未だ収束されるには程遠い福島の事故への関心が薄れていくのを感じると同時に、私たちがこの活動に今後とも取り組んでいくことの大切さをあらためて考えさせられる年となった。

原発のない未来を求めて! ⒸTsukasa Yajima
ⒸTsukasa Yajima

この日のはじまりにライブペイントで描かれた松崎大地さんの作品を、経費とアーティストへの謝礼と引き換えに希望者にお譲りします。下記メールアドレスまで、どうぞお気軽にお問い合わせください。

sayonara-nukes-berlin[at]posteo.net

[]のatを@に変えてご送信ください。


報道:

“Für Zukunft ohne Atomanlagen!” – Sechs Jahre Fukushima: Demo gegen Atomkraft in Berlin | rbb Rundfunk Berlin-Brandenburg

Abendschau/ rbb Rundfunk Berlin-Brandenburg

Demonstration gegen Atomkraft in Berlin | evangelisch.de


Foto:

※Sayonara Nukes Berlinは、プロの写真家の方からイベント時の写真を提供していただいています。お写真を二次使用される際には、かならず撮影者にお問い合わせの上、キャプションにそれぞれの撮影者の名前をおつけください。

Tsukasa Yajima


動画:

Nobel & Frei

Mahnwache Kanzleramt


Blog:

5度目のデモ ~Kazaguruma Demo 2017~ : チーム名はファミリエ・ベア ~ハイジが記すクマ達との日々~

 

“ヤクザと原発” 福島第一潜入記ドイツ語版出版記念講読会

3月13日、ハンブルグに次いでベルリンでも”ヤクザと原発”のドイツ語版の出版を記念し、著者である鈴木智彦氏を招いての講読会が開催された。鈴木氏は、ジャーナリストという職業柄、自身が取材を受けるのは苦手であると断った上で、ジャーナリストとしては初めて事故後の福島第一原発に入ったので自分には応える義務があると、原発に関しては世界40~50か国からの取材を受けたそうだ。

また日本では福島の事故で民衆が分断し、大事なエネルギーの問題や将来の問題を話さなければならない中、それが叶わず、残念な状況にあると話された。

来場者を前に執筆の経緯を話す鈴木氏

もともとは原発への反対も推進する意図もなく、ジャーナリストとしてまだ誰もやっていないことをしようという目論見から潜入取材を試み、著書を出版された鈴木氏である。

著書については、ご自身が実際に見てこられた作業工程の他には、私たちのグループ内の読者からも不明瞭で精査性がないという感想が多かったように思う。私自身も疑問を抱えての読了、一部の単位や表現については合点がいかず専門家に確認する必要もあった。しかし一部のメンバーからは、ヤクザと原発をつなぐ着眼点がこれまでにない発想であるとの高い評価もあり、私は最終的には著書の中身よりも、この日、鈴木氏がお話になった演説や質疑応答にスッキリするものがあり、好感触を抱くことができた。

この日は本に書かれなかったことでは、原発の労働者にヤクザが入っていると疑ってから、福島県内で二番目に大きな指定暴力団を何度も観察に訪れるうち、所有車が次第に国産車から高価な外国車に移り変わる様子に気づいたという。会場からは度々笑いの声も。

日本の出版社からは暴力団からのクレームを恐れ、仮名表記との希望があった。そうした中、外国のメディアが取材に訪れては実名報道に勤しむ姿を目の当たりにし、この本を書いて日本の電力、権力がおかしいと思ったが、僕ら日本のメディアもおかしいのだと知ったと鈴木氏。

―東京電力の幹部から関連企業に”死んでもいい人間を集めてくれ” 事故当時、労働者を集めることができるのは暴力団だけだった

ヤクザがその体制を生かし、普段から組員一人当たりが10人から20人ほどの労働者を囲い、仕事に応じて派遣するのを知っていた鈴木さんは、東京や大阪の日雇い労働者をあたる。しかし事故後の混乱の最中では、信ぴょう性の薄い情報が飛び交い、次第に鈴木氏は自身が労働者の中に入っていく必要性を感じることとなる。

―みなさんが僕の目を借りて、原発を見るわけだし、日本を見るわけだし、なるべく正確に応えようと思っている

会場は満席、活発な質疑が寄せられた

事故後の福島第一原発で働く労働者たちの中には、一定の被ばく線量に達することで職を失う事から、線量計の位置をずらしたり、休憩時間にカバンにしまうなどの工作をされる方がよくいたそうだ。

来場者から途切れることなく寄せられた質疑Qと鈴木氏の回答Aの一部を以下に紹介する。

Q:”使い捨て作業員”信じられないが、一緒に働いていた仲間が線量を浴びて病気になったり亡くなったりするのを見て怖くなったり辞めたいと思うような作業員はいないのか
A:そういう人は爆発の時点で辞めていった。事故後に来ている作業員で後の健康等を考えている人間はほとんどいなかった
Q:なぜヤクザは(原発から)なくならないか 
A:原発はみんな嫌だ、土地にはお金が落ちて東電や東芝らは書類さえ揃えば良いと、地域のことは地域でやってくれと丸投げする、そうして原発が建つまでのプロセスに初めからいることで排除できなくなっている
Q:潜入取材の中で親しくなって、作業員らが本当に放射線への恐れも知識もない、それは信じられないが、他にも話を聞いたか
A:子どもをつくることができなくなるなどの多少の知識やパニックはあったが多くの作業員がヒロイズムに浸り、酔っていた。たくさんの労働者が逃げて、自分は日本を救うために残った、怖いとは言えない。直後であったために冷静に考える余裕がなかった
Q:原爆の被害をよく知っているはずの日本の方たちが、こんなに技術や学業が発達した国で、どうしてこのような仕事ができるのか 
A:日本は学歴やステータスによってまるで住む世界が違う。(原発の)末端の労働者は情報弱者、知らないし知ろうともしない人たち
セバスチャン・プフルークバイル(Sebastian Pflugbeil)博士、物理学者・ドイツ放射線防護協会会長

ここでセバスチャン・プフルークバイル博士から、原発というのはもともと技術が発達してはじまったわけだが、ウランを扱うところからも健康被害があると最初からわかっていた技術でもあり、被害がないという事はあり得ないのが原発である。作業員の使い捨てということが前提となって行われている技術なのだから、もっとフェアに労働者を雇い、被害があった場合に対策をすることを考えなければならない。線量が高いということもあり、もしどんなにきちんと防護服やマスクを身に着けても被ばくを防げないことがあるはずだというようにおっしゃった。

Q:東電をかばうつもりはないが、あんなに暑い中でも防護マスクや防護服を身に着けなければ働けなかったわけでそれなりのことはしているのではないか
A:防護服はただの紙で、放射線を防ぐ役目はない。目的はホコリの中に舞う放射線物質の持ち帰りと拡散を防ぐことのみ
翻訳に携わったフェリックス・ヤヴィンスキ(Felix Jawinski)氏

同時通訳をされ、著書の翻訳にも携わったライプツィヒ大学のフェリックス・ヤヴィンスキ(Felix Jawinski)氏から、防護服というものは鉛ではなくて、完全に被ばくを防ぐものではないとの補足が。

 

 

 

 

 

―鉛で遮蔽されたスーツなんてないんです。そんなものが必要な可能性は絶対にないから、そんな装備はいらないというのが日本の原発の考え方

実際に現場で着衣される作業着を広げる鈴木氏。これではほとんどの放射線を防ぐことはできない
Q:私たちはどのように助けることができるだろうか
A:技術的なことでは仏アレバをはじめとする世界中の技術者が参入し事故の収束に当たっていることからも心配はないと思う。しかし日本はこんな事故の後でも原発をつくろうとしていて、理性的に原発のことを話せる場を日本人は持つべきだ。外国の報道を見て日本や原発の様子がおかしいことに気づくし、ドイツでの議論がマスコミを介して日本に伝わることで、もっと日本での議論の手伝いになる
© Verlag Assoziation A ヤクザと原発ドイツ語版 ”INSIDEFUKUSHIMA”

以上、この日の質疑応答の様子が素晴らしかったので、ライブ形式での記事とした。R


鈴木智彦:(すずき ともひこ、1966年 – )日本のカメラマン、フリーライター、ジャーナリスト、元『実話時代BULL』編集長。ジャーナリストで初めて作業員として事故後の福島第一原子力発電所に潜入した。著書に、「潜入ルポヤクザの修羅場」「ヤクザ1000人に会いました!」「極道のウラ知識」など。

 

民主主義、それは捨ててもいい ツァイトオンラインの記事和訳

Japan: Demokratie, das kann weg

―民主主義、それは捨ててもいい

 

 
日曜の参院選で、日本人は彼らの自由について採決するのかもしれない。安倍首相はそれを制限したい。しかし多くの有権者はそれに気づいていないようだ。
 
フェリックス・リル、東京、ツァイトオンライン
 
東京の通りのプラカードはいつもと同じような約束を意図する。
安倍が首相になってから近年の快適なテーマ:人びとにもっとお金が回るために消費税の値上げの遅延。
より多くの雇用をもたらす経済回復。そして国家の強化:日本はもちろんすべての人の福祉のため、ますますグローバル化する世界で力強さを保つ。誰がそのような曖昧な言葉で表現したアイデアにノーを言うでしょう。
 
安倍晋三は2012年、2013年、2014年の選挙の勝利の後、今回も過半数を制するようだ。日曜、日本人は影響の少ない参議院の選挙をする。そこで242議席の半分が新しく与えられる。まず第一に、重要でない投票には見えるが、国を根本的に変化させる選挙になる可能性がある。つまり安倍は、自民党とその同志で三分の二議席が取れるなら、彼の好きではない日本の憲法を変える重要な障害物を取り除くことを完了し、日本はもう第二次世界大戦後に自由であった国ではなくなるだろう。
 
三年半前から、有罪判決を受けた戦争犯罪者である総理大臣の孫、62歳のナショナリストは、かつて日本をアジアの中の最初の自由な民主主義国家にした分子を弱らせようとしている。彼の経済戦略による経済ブームを約束し、2012年の年末には確かな過半数で選挙された後、まもなく特定秘密保護法を通過させた。それからは政府がある際どいと判断したテーマを公衆から遠ざけておく権利があり、告発またはそれについての報道は今では刑務所で処罰される。
その上まもなく安倍は日本国憲法の新しい解釈を達成した。第二次世界大戦の後で戦勝国の米国に決定的に書かれたテキスト、憲法9条はいかなる場合も武力の行使を禁止する。
 
安倍のようなナショナリストから見ると日本は9条によって去勢されている。多くの人々が憲法違反だと考え、アンケートでは日本人の多数が誤りであるとした新しい解釈は、ある特定な条件で軍隊の海外派遣を容認する。例えば日本の存在に関わる意味のある連合国の安全を防衛する場合。新解釈は国防予算の増員と日本の軍需品の輸出の新たな可能性を伴う。
去年安倍内閣は学問に的を絞った。すべての国立大に宛てた手紙で、当時の文部科学大臣が、大学から社会学と精神科学をなくすことを催促した。研究と教育は、実用的でもっと応用的な教育を提供し、社会のニーズにより望ましく適合させるべき。これに従い、コンピューター、ロボット工学と医学のような学科を増進させるべき。哲学と外国語ではなく、これらは未来の成長産業部門である。政府は、学校では生徒と教師は政治的な活動をしてはいけないということを明確にした。公にイデオロギーにとらわれない学習空間を保証するためだ。
(本記事の中の “praktischere, mehr angewandte Bildung anbieten, die besser auf die Notwendigkeiten der Gesellschaft eingestellt” は、本来は実際の大臣の文言をじかに表しているのですが、原文を見つけることができなかったため、こちらも翻訳しました)
※後半部は近々更新します。

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Verfassung wie in den 1930er Jahren

-1930年代の様な憲法

 

これらの多くの歩みは一つ一つ見ると、今の日本の特殊な状況によって正当化できる。日本は北朝鮮や中国のような好戦的で拡張主義的な国々に囲まれていて、NATOのような軍事同盟のメンバーでないので、平和主義の憲法の新解釈には意味があり得る。その上、太平洋での戦略的提携国アメリカは、徐々に軍事展開を縮小している。

同様に安全保障は正当化できる:すべての国は同じような法律を持っている。なぜ日本はいけないのか?しかし、この場合のタイミングが怪しい:安全保障はいつ実施になったかというと、福島の事故の後で、政府と東京電力の有罪と公然の陳述の嘘を明らかにしている詳細が重ねて表面化していた時であった。安全保障が実施になってから、福島については妙に静かになった。報道の自由の国際的比較で、日本は他の自由な国より大変に遅れを取っている。また研究と教育への干渉の理由は、就職市場とイデオロギーにとらわれないことだけでないようだ。安倍の文教政策の反対者は、ますますの経済化だけではなく、反政府勢力が口止めされることにも慷慨している。そしてそれらは特に学校や精神科学と社会学の学部に集中している。

現在、安倍の自民党の半民主主義的志操を一番明らかにしているのは参院選で可能になる予定の憲法改正である。安倍は、平和主義的な9条だけでなく、出来れば全てのテキストを作り直したがっている。政府党の憲法案によって、表現の自由と集会の自由は公の秩序に障ると、すぐ制限できるようになる予定である。憲法案では公の秩序というものは定義していない。だが、インプリケーションが明らかである:それによって、個人の権利は集団の権利に従属させられる。東京の名高い明治大学の法学教授のローレンス・リピタによると、安倍が予定している憲法テキストの人間像は1930年代のそれだ。

改憲案によっては、今後の憲法改正も今より簡単になる。今までは、衆院でも今選挙される参院でも三分の二以上の賛成の上に国民投票が必要だが、新しい憲法ではその障害物を安定多数まで下げる。衆院では、安倍の自民党と憲法改正を望んでいる他の勢力は必要な賛成を得そうだが、参院では得るのが難しく121のうち79の賛成票が必要である。憲法改正が国会を通るのであれば、何人かのオブサーバによると多くの投票者の政治的常識が足りないために国民投票はより低い障害物となる。

現実となれば、日本は報道の自由と世界一流の研究の展望、一意的で平和主義的な憲法にさようならと云うだけではなく、どの現代的な民主主義国家にもある一番基本的な自由も、個人的な政治家の見計らいに依存するものになる。それを止めるために、野党は珍しく力を合わせた。社会民主党と共産党は今回の選挙で共同に候補者を立てている。安倍晋三がこれ以上に強くならないように。
それが足りるかは不確かである。安倍の選挙対策の焦点にあるのは、前の三つの選挙の時と同じように、多くの投票者がまだ期待をかけている経済政策のテーマである。その上、3.11以来、当時の政権を握り、一番力を持っている野党の民主党(現民進党)の信用性は大変に弱くなっている。
前回と同じように、有権者の半分ぐらいは選挙に行かないだろう。多くは失望している。だから、安倍晋三は比較的高い支持率を得たまま、それが変わらない様に特に何もしなくてもいい。彼はただ経済政策の他に何を企画するかについてあまり高らかに話さないほうがいい。しかし、それは熟練している。

(2016年7月14日更新)

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元記事

Japan: Demokratie, das kann weg | ZEIT ONLINE:

http://www.zeit.de/politik/ausland/2016-07/japan-oberhaus-wahl-demokratie-shinzo-abe

橋本美香さんに聞く「核エネルギーと民主主義」

福島の原発事故から5年、チェルノブイリの事故から30年の節目の今年、ベルリンで3月11日から長期にわたって開催中の「核エネルギーと民主主義」をテーマにしたProtestival2016。このテーマに沿って様々な職業人の立場からいただいたインタビューを連載しています。第七回目はシンガーソングライターで、制服向上委員会の名誉会長でもある橋本美香さんにお話を伺いました。

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ルポライター山秋真さんに聞く「核エネルギーと民主主義」

福島の原発事故から5年、チェルノブイリの事故から30年の節目の今年、ベルリンで3月11日から長期にわたって開催中の「核エネルギーと民主主義」をテーマにしたProtestival2016。このテーマに沿って様々な職業人の立場からいただいたインタビューを連載しています。第六回目は、脱原発の希望がたくさん詰まった「原発をつくらせない人びと―祝島から未来へ」の著者である山秋真さんにお話を伺いました。

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世界から原発をなくそう! かざぐるまデモ2016

今年で福島の事故から5年、チェルノブイリの事故からは30年という節目の年を迎えました。計画的に脱原発への道を歩みつつあるドイツの首都ベルリンで、去る3月19日希望の象徴であるかざぐるまを手に、事故の続く隣国の原発への不安についても訴え、”世界から原発をなくそう!” ”核エネルギーよりグリーンエネルギーを!”とベルリンの中心地で声をあげました。

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集合場所のポツダマープラッツ
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ベルリン滞在中の慶応大学の教授、小熊英二さん。前日はベルリンで監督のトークセッション付き「首相官邸の前で」の上映会がありました
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自作の川柳プラカードを手にするレイバーネットのメンバーらと、かざぐるまを配る姿が好評だったライプツィヒ大学東アジア学科の元教授小林敏明さん
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急な申し出にも関わらず快くトラックのOrdnerを引き受けてくれた参加者の2人

 

THE NUCLEAR WEDDING from Frank Döllinger on Vimeo.

おなじみMad World Dance の風刺劇”Nuclear Wedding”

 

昨年のかざぐるまデモで木内みどりさんからいただいた、経産省前テントひろばとおそろいの”福島を忘れるな”の横断幕を前に演説が始まりました。

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Aktion Tschernobyl-Kinder e.V. からイリーナさん。Irina Gruschewaja, Stiftungsgründerin „Kinder von Tschernobyl“
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SNBを代表して梶川ゆうさん

開始前にかざぐるまを配り、3月11日から4月26日にかけて開催中の Protestival 2016のパンフレットを紹介していたところ、旅行中の十代の若者の集団がかざぐるまを手に取り最終地点まで一緒にデモ行進するなど飛び入り参加が多数ありました。

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グリーンピースのソーラードラムス隊の元気な演奏に合わせてデモ行進がスタート。Sorar Drums von Greenpeace.
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青空が広がり、春の陽気に恵まれて、ピーク時にはおよそ700の黄色い風車がくるくるとよく回った
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集合のポツダマープラッツからフリードリヒストラッセを通り終点のブランデンブルク門へ向かう
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ドイツのデモは大きな道路を閉鎖して気持ちよく行進する
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先頭には警察車両が2台、警察官の皆さんも終始リラックスムードで私たちと一緒に歩きます。Danke!

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ベルリン在住のミュージシャンたち。上)Manami Nagahariさん、 下)Sub Human BrosYukata Sakamotoさん
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Bürgerinitiative Umweltschutz Lüchow-Dannenberg の理事マーティン・ドナートさんは廃棄/解体/核廃棄物委員会について。 Martin Donath, Vorstand Bürgerinitiative Umweltschutz Lüchow-Dannenberg zu Endlagerung/Rückbau/Atommüll-Kommission
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元原発技術者であるイギリス人のピーター・スミスさんからヒンクリーポイントについて。Peter Smith, ehemaliger Atomingenieur von Hinkely Point
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IPPNWから低放射線の影響について。Jonathan Lauryn, IPPNW zu Auswirkungen der Niedrigstrahlung
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Regina Schulze von Anti Atom Berlin zu Atomkraft
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最後まであたたかい日差しに恵まれたブランデンブルク門前

福島の事故は5年を経てもなお収束の兆しが見えていません。事故から30年を迎えたチェルノブイリ原発では、新たなシェルターで今からなんと100年もの間、事故を起こした4号機を石棺ごと封じ込めようとしています。

脱原発を望む市民の声を無視し、原発の再稼働に邁進する日本の現政権の狂気に対して、声を上げ続けることに疲れてしまうこともあるでしょう。しかし、例え小さくとも声をあげ続けることであなたの元にも仲間が集い、たちまち連帯の輪が広がるはずです。

みんなの声を合わせて、”世界から原発をなくそう!”

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報道 :

Abendschau / rbb Rundfunk Berlin-Brandenburg http://www.rbb-online.de/abendschau/archiv/20160319_1930/nachrichten_eins.html

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Foto :

※Sayonara Nukes Berlinでは、プロの写真家の方などからイベント時の写真を提供していただいています。お写真を二次使用される際には、かならずキャプションにそれぞれの撮影者の名前をおつけください。

Tsukasa Yajima

Uwe Hiksch

Marco Gerhardt

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Blog :

明日うらしま ベルリン脱原発かざぐるまデモ写真報告:Bilderbericht von KAZAGURUMA-Demo in Berlin 19.3.2016

レイバーネット 川柳プラカードが大人気!~ベルリンで「脱原発かざぐるまデモ」

ちきゅう座

ますだいっこうのあと@ベルリン  反原発かざぐるまデモ/『Uni*Form』

 

 

日本在住の漫画家ダビ・ナタナエルさんに聞く「核エネルギーと民主主義」

福島の原発事故から5年、チェルノブイリの事故から30年の節目の今年、この2つの事故日である3月11日から4月26日までの7週間の間、ベルリンで「核エネルギーと民主主義」をテーマにProtestival2016を開催します。そこで様々な職業人の立場からいただいたテーマに沿ったインタビューを連載中。第五回目はドイツ出身で日本在住の漫画家ダビ・ナタナエルさんにお話を伺いました。 続きを読む 日本在住の漫画家ダビ・ナタナエルさんに聞く「核エネルギーと民主主義」

マック赤坂さんに聞く「核エネルギーと民主主義」

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12月23日渋谷駅ハチ公口にて

12月23日都内のカフェにて

福島の原発事故から5年、チェルノブイリの事故から30年の節目の今年、この2つの事故日である3月11日から4月26日までの7週間の間、ベルリンで「核エネルギーと民主主義」をテーマにProtestival2016を開催します。そこで様々な職業人の立場からいただいたテーマに沿ったインタビューを連載中。第四回目はスマイル党のマック赤坂さんにお話を伺いました。

「核エネルギーと民主主義は全然関係ない、結び付かないもの」

-原発に反対するようになったのはいつからですか

マック 私の場合は反原発で立候補しているわけではない、恒久平和なんです。スマイル党だから。その平和を阻害する一つの要因だよね、原発は。代替エネルギーもいっぱいあるわけだから、それを開発するのが第一義であって、原発を続けるというのは平和に反する。だから反対してきたわけです。

-実際に国会に入ったとして原発に対して何ができますか

マック 反核だからね、私は。原子力を発電に使うと、ある意味では平和利用なんだけど、原子力っていうのは武器になる。その原子力に私は反対するわけです。それが平和に使われようが武器に使われようが、人体にも影響することからも、原発はできるだけすみやかになくして、代替エネルギーを開発する。

―日本を何とかしたいと考えた時、ストレートに政治に関わって行く事、立候補に向かったマックさん

マック 私はスマイルセラピーだからね、基本は。スマイルを広めたいということです。日本の人は未だに全然スマイルができない。それとやっぱりマインドがネガティブだよね。鬱病だらけじゃない、日本人。アメリカでさえ鬱病患者がどんどん増えてるわけですよ。だから私が出る意味あるんじゃないかということですよ。で後はやっぱり平和だよね。いま、自公政権はとんでもないことやろうとしてる。徴兵制にもつながる。それこそ核兵器の核武装につながって行きますよ、そのうち。

-選挙の他には個人としてこれから何をしていきたいですか?

マック 私は3つ持ってる。ひとつは貿易業でレアメタル、それからスマイルセラピー、もうひとつはスマイル党ですね。この3つ!

-マックさんの会社の方はみなさん笑っていますか?

マック いや、必ずしも笑ってないよね(笑)

―世の中の人が笑っていないということですが、何かメッセージがありますか

マック 下を向いて歩く人が多いよね日本人。もちろんスマイルもできない。下を向くと同時にまわりを見るよね。なんで自分の思想と哲学で行動しないのかなと。着るものもそうじゃない。まわりを見て自分の服を決めるよね。私なんか自分が着たいから着るんだ。そこが日本人の永遠にダメな点だろうな。自分を持ってない。世間で自分の思想を決める、世間体を気にする、まわりを気にする、いわゆる自立してない。大人としてまだ成熟してない。それは常に感じる。で、それを変えようとしてる。それが政治家の仕事かっていうとそれはまた別だろうけど。

マックさんはそう言ったけれど、政治の悪さが経済や社会を悪くして、結果として人々から笑顔を奪ってるという現実もある。例えばベルリンはドイツの中でも貧しい街だ。連れ子を抱えて学生結婚をした我が家をはじめ、今までにも経済的に豊かとは言えない人々をたくさん見てきた。でもほとんどの場合、人々から暗さは感じられない。福祉は充実しているし、みんな自分を持っている。お金がなくても笑っていられる社会がそこにある。ベルリン前市長は言った。「ベルリンは貧乏だけどセクシーだ」ベルリンに来てから、日本ではみんながどれだけたくさん働いて、様々な重圧に耐えているのかを感じるようになった。人々が笑えるようになる社会ってのはやっぱり政治でだって変えられると思う。マックさんには今後とも恒久平和とみんながスマイルできる社会づくりをぜひとも目指してほしい。

渋谷の駅前で踊るマックさんの元へ、笑顔の若者たちが何度となく一緒に写真を撮らせてくださいと歩み寄った。 「10度 20度 30度!スマイル!」

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マック赤坂:(マックあかさか、1948年9月18日 ‐) 日本の政治活動家、実業家、セラピスト。財団法人スマイルセラピー協会会長、スマイル党総裁。2007年の第21回参議院議員通常選挙への出馬を皮切りに、じわじわと得票数を伸ばしている。東京、大阪、新潟都知事選、また大阪市長選にも出馬経験あり。著書に「笑えばハッピー スマイルセラピー 口角10度アップであなたの人生こんなに変わる」、「何度踏みつけられても 「最後に笑う人」になる 88の絶対法則」がある。
スマイル党 公式HP http://smileparty.info/

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Protestival 2016

小熊英二さんに聞く「核エネルギーと民主主義」

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12月23日渋谷アップリンクにて

福島の原発事故から5年、チェルノブイリの事故から30年の節目の今年、この2つの事故日である3月11日から4月26日までの7週間の間、ベルリンで「核エネルギーと民主主義」をテーマにProtestival2016を開催します。そこで様々な職業人の立場からいただいたテーマに沿ったインタビューを連載中。第三回目は慶応大学の教授で社会学者の小熊英二さんにお話を伺いました。

「核エネルギーと民主主義は基本的には相容れないものだと思います」

小熊 核エネルギーと云うのは性質上情報公開もなじみにくい、秘密にせざるを得ない部分が大きいです。専門家が扱わなくてはいけないので専門家の裁量が大きくなりやすい。

小熊さんが原発に対する反対運動に携わるようになったのは80年代半ばと云う。それまでには反核兵器の音楽イベントをやるグループに関わっていたので、チェルノブイリの事故後は反原発も掲げるように。

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小熊英二さんと香港の社会学者・張彧暋(写真右手)さん、香港の「雨傘運動」で学生グループのスポークスマンとなった周庭(写真中央)さん

私が小熊さんに面会したこの日は、2015年9月19日から日本各地で公開されている、社会学者である小熊さんがはじめて監督されたドキュメンタリー映画「首相官邸の前で」の渋谷アップリンクでの上映日で、映画の後にはゲストに香港の社会学者・張彧暋(チョウ・イクマン)さんと、香港の「雨傘運動」で学生グループのスポークスマンとなった周庭(アグネス・チョウ)さんを迎え、小熊英二さんとのトークショーが。座席はほぼ埋まり、シリアスな問題ながらユーモアたっぷりの3人の軽快なトークに会場からは笑いの声も。日本の市民運動の情勢は、香港の学生たちにも知られ、また自分たちの運動との違いについてもよく考えられていることがわかった。映画「首相官邸の前で」は、一般市民から元首相を含む、様々な背景を持つ8人のインタビューと、真実をありのままに映す現場のライブ感あふれる映像によって作られている。311を受け、従来の活動家のみならず私たち一般市民が首相官邸前で行われる反原発集会に足を向けるようになった過程や、引きこもって自死を考えるまでにもなったある福島県民がいつか涙をこらえマイクを持ち現状を訴える姿も。

―311以降は一般市民による反原発運動が広がりを見せているが

小熊 それは当たり前と云えば当たり前であって、映画でも描きましたけれども、福島第一原子力発電所の事故があって、東日本の人はみな本当に怖かった。当時の東京の町は、節電で繁華街が真っ暗になり、食料品の買い占めで店頭から物が消えた。いまから考えれば相当な異常事態で、当時は緊張状態でした。いまでも、東京の人に「3月11日当時は何をしていましたか」と聞けば、タクシーの運転手だろうと政府の役人だろうと、みな答えますよ。恐怖の記憶は、深く刻印されているでしょう。ただし西日本では必ずしもそういう経験はしていませんし、一時ほどの生々しさはない。とはいえ、反原発意識の定着と、広範な社会層の運動参加があることは事実です。

―民主主義に基づいて、これからしていきたいことはなんでしょう

小熊 私についていえば、私は学者です。だから、まずいちばんは、人々が考えていたり、願っていたりはするけれども、なかなか言葉や形にならないものを、言葉にするような回路を作っていく事です。その為に情報や知識を集めたり、物の言い方を基礎づける社会科学の理論や哲学を勉強し、それ使って上手く表現する手段を考えている。それらを自分だけでなく、人が使えるような形にもしたい。映像を編集したのも、基本的にその一環です。歴史的な記録であり、どういう人たちが参加していたかの社会調査であり、あの運動が何であったかのナラティヴの提示です。

―この運動の未来に希望はありますか

「原子力の問題については、私は全然悲観していません」

小熊 原子力の問題については、私は全然悲観していません。石炭産業と同様で、もうピークを過ぎた産業であることは明らかです。人権意識と情報公開と民主主義が定着している社会では、原発は安全対策などのコストがかさんで、経済的にも成り立たない。今は先進国では作れないので、発展途上国の方に輸出しようとしているのはむしろ問題ですが、先進国では日本を含めて下り坂なのは明らかだと思います。こういう状況で、原子力産業が生き残るために政治的な保護を求めたり、全体的な経済の流れに逆らってお金の力を使ったりしているのは、私には苦しいがゆえとしか見えません。純粋に原子力に関してだけ云えば、もう勝負のついた問題だと思っています。他の問題もからんでくると、そう簡単ではありませんが。

―ベルリンのプロティスティバルでも、なんと3月18日に小熊英二さんをお招きしての上映講演会が決定「首相官邸の前で」たくさんの方に観ていただきたいですね!

小熊 観ると気分が良くなる映画だと思いますよ。人々が、不当な事や恐ろしいことが起こった時に、当然の反応として声をあげて立ち上がってくる過程を描いたものですから。人間が当然の反応として声をあげたり、怒ったり、悲しんだりする姿を見るのは、とても健康的な事だと思っていますし、見た人もポジティブな気分になれると思います。それをいろいろな国の人に見てもらう事で、日本の住民も、言葉が通じなくてもやっぱり人間なんだということが、分かってもらえればいいと思う。

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小熊英二:(おぐま えいじ、1962年9月6日 – )は、日本の社会学者、慶應義塾大学教授。専攻は歴史社会学・相関社会科学。著書・共著多数。「<民主>と<愛国>――戦後日本ナショナリズムと公共性」「生きて帰ってきた男」など受賞歴多数。趣味のギターではライブ活動やアルバムリリースも。詳細はQuikion公式HPにてhttp://homepage2.nifty.com/fhifan/index.html

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―私は、この出来事を記録したいと思った。自分は歴史家であり、社会学者だ。いま自分がやるべきことは何かといえば、これを記録し、後世に残すことだと思った。(中略)この映画の主役は、映っている人びとすべてだ。その人びとは、性別も世代も、地位も国籍も、出身地も志向もばらばらだ。そうした人びとが、一つの場につどう姿は、稀有のことであると同時に、力強く、美しいと思った。
そうした奇跡のような瞬間は、一つの国や社会に、めったに訪れるものではない。私は歴史家だから、そのことを知っている。私がやったこと、やろうとしたことは、そのような瞬間を記録したという、ただそれだけ―(公式サイトの“監督の言葉“より一部抜粋)

映画「首相官邸の前で」公式サイト http://www.uplink.co.jp/kanteimae/

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Protestival 2016