IWJの岩上安身さんとベルリンで対談!

数ヶ月前、ドイツの国際放送Deutsche Welleのラジオ番組を作るという大学院生のプロジェクトで取材を受けた。ケルン大学に留学しているというメキシコ出身の彼女は、数あるトピックの中から、東日本大震災・原発事故のことを選んでくれたようだ。インタビューの最後に、震災を通して学んだことは何ですか?と聞かれ、私の口から出たことは、

「政府は信用できない、ということです」

だった。

そんな質問が来ると思っていなかったから、そういう答えを準備していたわけじゃない。

ここのところ、“今報道されていることが本当のことかどうかわからない”ことがわかってきたこと、報道を鵜呑みにして思考停止してはいけないという思いを抱き始めたことが、こうしてとっさに言葉に出たのかも知れない。

そして先日、ああ、やっぱりそうだ・・・と思わされる話を聞いた。

9月、国際シンポジウム* に参加するため来独したインディペンデント・ウェブ・ジャーナル(略称:IWJ)代表でジャーナリストの岩上安身さんがベルリンに取材のため立ち寄り、私たちのグループのために時間を取っていろいろお話ししてくださった。

(*ドイツ、エアランゲンでのシンポジウム「災害、デジタル公共性、民主主義の未来」に同じく出席したジャーナリスト高松平蔵氏の報告→ http://toyokeizai.net/articles/-/48727 )

岩上さんは日本のテレビ番組でもコメンテーターとしておなじみだそうだが、私は岩上さんとIWJのことを『自由報道協会が追った3.11』を読んで知っていたので、直接お話が聞けることはうれしい機会だった。

岩上さんは、これまでのご自身の豊富な取材経験から得た鋭い洞察力で、今世の中で起きている出来事を、一般メディアであまり報道されない視点で続々と切っていき、私も頭が追いつくように必死に聞き入った。お話の内容があまりにもボリュームがあったので、主要なトッピックをざっと箇条書きにしてみる。

***

TPPで日本はアメリカの経済植民地になる

新自由主義は一部にしか利益をもたらさず国内投資なし、一層格差を広げる、刹那的

安倍首相や竹中平蔵氏などは新自由主義者である

米「ジャイアン」と日「スネオ」(←岩上氏命名)的関係の従米政権

アメリカの日本改造の意図をあからさまに言及する米政治家の発言や報告書の存在

エネルギーと覇権、軍事、通貨

ロシアとヨーロッパ、アメリカの関係

ウクライナのネオナチ、ウクライナ戦争の真相、アメリカの偽証

マレーシア航空墜落事件やISISの背後にあるもの

PNAC(アメリカ新世紀プロジェクト)とアメリカのネオコン

***

話の中で、岩上さんが 「あることがないことになっている」とされる、と言った。

その言葉を聞いて、福島の放射能汚染、被曝についてもぴったりと当てはまるな、と思った。

原発のことだけではなく、「慰安婦」をはじめとする歴史認識問題、集団的自衛権行使のための憲法解釈変更などについても、今の日本政府やそれに迎合するメディアには、

「あることがないことになっている」

「問題のすり替え」

「なし崩し的に」

この3語が当てはまると思われることが、あまりにも多くないか。

日本の「記者クラブ」は大手新聞社の記者のみが許され、フリーランスのジャーナリストは入れてもらえないそうだ。それゆえ、現在の日本の大手新聞、テレビというのは、自由な報道がなされない体質になっていきてるようだ。だから、IWJのような、独自に取材をし、インターネットで情報を配信する独立したメディアがこれから真実を伝えていくキープレイヤーになっていくに違いない。

人はそれぞれ自らの経験や見聞したことから物事を判断するが、私もそのプロセスを経た上で、岩上さんから聞いたことに納得する部分が多々あり、一般に報道されていることをそのまま信じていたら、とんでもない誤った理解をしていたところだ、と思わされた。

いろいろお話を聞いて、今の日本像や世界像が私の中でなんとなく浮かび上がってきた。

このままじゃ、いけない。

IWJ岩上さんと原さん

IWJ代表の岩上安身さん(右)と、スタッフの原さん in Berlin

  ※インディペンデント・ウェブ・ジャーナル(略称:IWJ)は、ジャーナリスト岩上安身氏が201012月に設立した、インターネットを活用し、市民に根ざした新しいジャーナリズムのありかたを具現化するインターネット報道メディア。岩上氏の本拠地として、また、岩上安身の提唱する「兼業ジャーナリスト(市民ジャーナリスト)」「中継市民」の活躍の場として、日々、情報を発信している。

その活動を支えているのが一般市民からの会費やカンパだが、まだまだ運営費全体をカバーするほどの収入はないそうだ。今の日本に危機感を覚え、自分に何ができるのか?と悶々としている人は、IWJの会員として、こうした真実を伝える独立したメディアの存続を支えていくことも一つだろう。

ホームページでは、配信された動画のタイトルが並ぶ。それを目にすれば、今あなたが本当に知らなければならないことが見えてくるだろう。 http://iwj.co.jp/

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